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プロフィール
渡辺 貴子 (わたなべ たかこ)

1995年 Bath College Of Higher Education(英国/現 Bath Spa University)
3D Design Ceramics Course 卒業


●個展
2001年 ギャラリー イノセント(山梨)
2002年 ギャラリー イノセント(山梨)
2003年 WATER GALLERY(山梨)
2004年 巷房・階段下(東京)
2005年 ロバロバカフェ(東京)
2006年 巷房・3F+階段下(東京)
2007年 ロバロバカフェ(東京)
2008年 巷房(東京)
2009年 ロバロバカフェ(東京)
2010年 おいでやギャラリー(山梨)
2011年 i Gallery DC(山梨)
2012年 巷房(東京)
2014年 POP UP stuido(静岡)
  浅間縄文ミュージアム(長野)

●グループ展
1999年 ギャラリー イノセント(山梨)
2000年 ギャラリー ベルセーブ(静岡)
  ギャラリー 青葉(神奈川)
  ギャラリー クルール(山梨)
2001年 ピガ画廊(東京)
2005年 ART WORK SAKURA(山梨)
2006年 ロバロバカフェ(東京)
2010年 ときの忘れもの(東京)
2013年 MENIER GALLERY(イギリス)
2014年 line/日中交流美術展2014山梨展(山梨)
  芸術空間あおき(静岡)
  108 ART 日中交流展 (中国)
2015年 Shonandai MY Gallery(東京)
2017年 芸術空間 あおき(静岡)

●芸術祭
2013年 ウルトラ006:オクトーバー・サイド(東京)
2014年 富士吉田芸術倉開き2014:こうふのまちの芸術祭 Re:ACT(山梨)

●公募展
1999年 札幌クラフト全国公募 入選
作品について

こんな風に感じたのは初めてだ、と
オブジェを作り始めた頃思った。
積み上げ、無造作に置く。横にする。眺める。つないでみる。
穴をあける。重ねてみる。壊してみる。
それまで、土はカップや器を作るための材料だとしか考えていなかった私は、
作りながらどんな形になるか分からない、土のかたまりを
もてあそび、迷い、苦心ながらも興奮していた。

見たことの無い、いびつな多面体。
どこにも無いひとつだけの世界が広がっていく、
今までに感じたことの無い不思議な感覚をとても楽しんでいた。

水たまりに映る影、窓の水滴、月のひかり、カーテンの波
階段を降りる足音、安心するにおい、少し孤独な気持ち
いつか読んだ本、ふいに訪れる記憶の断片・・・

日々の生活の中にある、いつもの風景や何でもないこと。
だけどそこに感じる存在感や空気感。
その中に、未知の、小さな、私だけの世界を発見する瞬間を、
言葉にできないもどかしさも、
おもしろく形にできたら、と思う。

そんな小さな体験が、やわらかい空気で、
見る人をちょっとでも包んでくれるといいなという願いがあります。